人と人をつなぐ
昨日は、祖父の十九回忌、祖母の七回忌の合同法事でした。
子供の頃は、お正月やお盆には祖父母の家に親戚が集まって、
食事やおしゃべりをして過ごしたものでしたが、
私たち孫が大きくなるにつれ、集まりはだんだん減り、
今では冠婚葬祭の時のみになりました。
従姉妹たちはほとんどが嫁ぎ、その子供たちは、
初めて会うのに学生服を着ていたり、
「この人誰?」という顔で、私を見上げていたり。
親のそばに居ないと、どの子が誰の子か、こんがらがったり(私)。
そうこうしているうちに、読経が始まり、
足のしびれと戦いながら、祖父母の生前の姿に思いを馳せました。
けれど、90数年分のほんの数十日分かの姿しか、私は知りません。
祖父母の人生は一体どんなだったのだろう…?
どんな生涯を送って、どんなことを感じていたんだろう?
何となくそんなことを思うと、祖父の、祖母の、子供の頃からの姿が、
何となく、次々に脳裏に浮かんでは消えていくような気がしました。
そして、何より強く感じたのは、
人は、亡くなってからも人と人を繋ぐ、ということ。
法事を通して、疎遠になっていた従姉妹やその子供たちにも会えて、
親戚と挨拶の言葉を交わすだけでも、その見えない血の繋がりに不思議に安心感を覚え。
日々の生活で疎遠になりがちな親族を、こうして集めて交流させて、
「よし、よし。」と、上から眺めて見守っている祖父母の姿が、
見えるような気もしました。
招いてくれた叔父と叔母に感謝です
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